日月潭紅茶

月潭紅茶(にちげつたん-、じつげつたん-)は、南投県魚池郷に位置する台湾最大の湖「日月潭」の周辺地域で生産される紅茶ブランドです。
別名として、
明潭紅茶(みんたん-)[“日月”を1文字にして表記したもの]
水沙連紅茶(すいしゃれん-)[日月潭周辺を中心とした地域を指す台湾語の呼称]
埔里紅茶(ほり-、ぷーりー-)[日月潭から程近い都市で紹興酒の生産でも有名な街の名称。少し離れている]
魚池紅茶(ぎょち-、うおいけ-)[日月潭のある地名]
など、様々な呼び方があり、生産地域は広範囲にわたります。

樹の品種は、台茶7号台茶8号台茶18号”紅玉”阿薩姆などで、最近は台茶21号”紅韻”の栽培もされていますが栽培面積は大きくありません。
これは日月潭付近に台湾茶業試験場があり、そこでは様々なお茶が生まれています。
海抜は600~800m程度。

意しなければならないのは、日月潭紅茶=台茶18号”紅玉”では必ずしもないという点です。
日月潭付近は良質な台茶18号”紅玉”の生産地の1つではありますが、日月潭紅茶という名称は品種を表すものではなく、単に「日月潭周辺の地域でつくられた紅茶」の総称、地域ブランド名です。日月潭が台湾最大級の景勝地であることから名付けられた側面もあります。このため、日月潭紅茶とだけ明記されている場合は、中身がどんなものかは開けてみないと判りません。